整骨院・整体院で紙のカルテをやめる順番|電子カルテ・問診票・同意書をどこまでシステムに入れるか

施術が終わる。次の患者さんは、もう待合にいる。
カルテは「あとで書こう」になって、夜にまとめて書こうとしたら、昼の患者さんの話が思い出せない。
先生の院でも、こんな日はありませんか。

整体院・治療院向けの予約システムでサポートを担当している井上です。院の初期設定を、これまで約20院お手伝いしてきました。
この記事は、紙のカルテを何年分も棚に持っている整骨院・接骨院・整体院の先生に向けて、紙をやめる順番と、カルテ・問診票・同意書をどこまでシステムに入れるかをお話しします。
「電子カルテ」で検索して、病院向けの大きなシステムが出てきて「これは違う」と閉じたことがある先生に、いちばん読んでいただきたいです。
特定のサービスの比較はしません。最後に、どんな院に私たちのサービスが向いているかを短く添えます。

整骨院の「電子カルテ」と、病院の電子カルテの違い

同じ「電子カルテ」という言葉でも、病院のものと、整骨院や整体院で要るものは別物です。

病院の電子カルテは、診療の記録から診療報酬の請求まで一体になった大きなシステムです。
整骨院・整体院で要るのは、もっと軽いもの。患者さんごとに施術の記録が残って、次に来たときにすぐ見られる。それだけで十分なことが多いんです。
そして、予約や顧客管理と一体になっていると、患者さんの名前を二重に入れなくて済みます。カルテだけを別のシステムにすると、予約表とカルテの両方に同じ名前を入れることになります。

「電子カルテ」で探すと病院向けばかり出てくるのは、この言葉の使われ方のせいです。整骨院・整体院の先生は、「予約と一体の記録の機能」を探したほうが、合うものに早くたどり着けます。

紙のカルテをやめると減る手間

導入の相談で、「紙のカルテをやめたい」という声は、「電話のやりとりを減らしたい」と並んで本当によく聞きます。

紙をやめると、減る手間は3つあります。
問診票の内容をカルテに書き写す時間。棚から過去のカルテを探す時間。そして、保管の場所。
逆に、減らないものもあります。施術の内容を言葉にする手間そのものは、紙でもシステムでも要ります。ここは正直に言っておかないと、入れたあとに「思っていたほど楽になっていない」となります。

減るのは「書き写し・探す・しまう」。減らないのは「考えて書く」。この線を知っておくと、期待の置き方がちょうどよくなります。

紙をやめる順番は、新しい患者さんから

いちばん多い質問が「過去のカルテはどうするんですか」です。

答えははっきりしていて、新しい患者さんからシステムに書き始める。過去の紙は棚のままで構いません。
再来の患者さんは、次に来たときに要点だけ移す。全部を移す必要はありません。
私がお手伝いした院でも、この形が多いです。徐々に過去の分も移していく先生もいらっしゃいますが、最初から全部を移そうとした院は、正直なところ、始まりません。

「全部そろってから始めよう」ではなく、「今日の新規の患者さんから」。それだけで、棚のカルテは増えなくなります。

順番を三つにまとめると、こうなります。
一つ目、新規の患者さんは今日からシステムに書く。二つ目、再来の患者さんは来たときに要点だけ移す(前回の施術と、気にしているところの二行で十分です)。三つ目、過去の紙は棚のまま。半年たつと、棚を開ける回数が自然に減っていきます。

※施術の記録の画面の例。テンプレートと身体の図が使えます。

問診票をデジタルにする方法

紙の問診票を書いてもらい、その内容をカルテに書き写す。この二度手間は、カルテを電子にするなら一緒になくしたいところです。

やり方は、来院の前に問診に答えてもらう形にすることです。予約の流れの中で問診票が出てきて、患者さんがスマホで答える。その答えが、そのまま記録に残る。
先生は、来院のときには患者さんの答えをもう読んでいる状態になります。初診のときに「まず問診票を書いてください」と紙を渡す時間が、そのまま施術の時間になります。

何を聞くかは、院で決めるものです。たとえば、いま気になっている場所、いつからか、過去のけが、いま通っている病院、の4つくらいで十分だと思います(※例です)。長い問診票は、スマホだと途中でやめられてしまいます。

私がお手伝いした院で印象に残っているのは、初診の患者さんが待合で紙を書いている時間を「もったいない」と言った先生です。予約のときに答えてもらう形にしてから、初診の患者さんを最初から施術台に案内できるようになった、と話してくださいました。

※予約の流れの中で出てくる問診票の例。答えはそのまま記録に残ります。

同意書を電子で保管する方法

整骨院・接骨院には、保険の施術で要る同意書があります。紙で保管していると、なくす不安と、探す時間がずっとついてきます。

電子で持つなら、患者さんごとに同意書を紐づけて保管する形です。手書きのサインではなく、患者さんが画面で内容を読んでチェックして同意する、という形のシステムもあります。
ただ、保険の請求のときに紙での提出が要る場面が残るなら、その分は紙も持つことになります。ここは「全部電子にできる」とは言いません。

同意書の保存期間や法的な要件については、この記事では断定しません。ここだけは、公的な案内や所属の団体で確かめてください。

レセコンとは別に持つという考え方

整骨院・接骨院の先生には、もう一つ分かれ道があります。レセコン(保険の請求ソフト)と一体の電子カルテを選ぶか、予約と一体の軽いカルテを選ぶか。

多くの院は、保険の請求はレセコンで、施術の記録と予約は別のシステムで、と分けています。
分けると、患者さんの名前は両方に入れることになります。ここは二重です。
逆に、レセコンと一体の電子カルテを選ぶと、今度は予約側との二重入力が残ります。

つまり、どちらを選んでも二重が一か所残る。「どちらの二重を我慢するか」を先に決めておくと、選ぶときに迷いません。私が見ている範囲では、施術の記録は毎日書くもので、保険の請求は月に一度まとめるものなので、記録側を予約と一体にする院が多いです。

施術者が一人の整体院で、施術の記録として使う場合

自費が中心の整体院の先生にとって、カルテは「次に何をするか」のメモに近いと思います。長い文章は要りません。

一人でやっている院では、施術のあいだに書く時間がないので、短く書けることがいちばん大事です。テンプレートを作っておいて、当てはまるところをチェックして、一言添える。それだけで十分に「記録」になります。
回数券の残りと一緒に見えると、会計も速くなります。この話は顧客管理の記事で詳しくお話ししています。

実際の例を一つ、匿名でご紹介します。福岡の整体院で、施術者は一人。ホームページとGoogleマップで集客がうまくいっている院です。以前つかっていた予約サービスの機能に不満があって、乗り換えられました。一人の院ほど、予約と記録が別々にあることの重さが大きいのだと感じています。

私たちがサポートしてきた院で、実際に起きたこと

私たちのサービスは、始めてから累計で100店舗に入りました(2026年8月時点・自社調べ)。
最初に連絡をくださる先生が確認することは、だいたい3つに決まっています。リマインドはLINEで届くか、回数券は使えるか、そして、カルテと同意書は使えるか。カルテは、最初の3つに入るくらい聞かれる話です。

紙のカルテからの移行は、新規の患者さんから始める院が多く、徐々に過去の分を移していく院もあります。「全部移してから」と考えた院より、「今日から」と決めた院のほうが、結局は早く紙が消えます。

商談でお話ししていても、カルテへの反応はいちばん良いところの一つです。「紙をやめたい」は、それだけ多くの先生が抱えている話なのだと思います。

こんな院には、私たちのリピマルが向いています

ここまでお読みいただいた先生に、最後に私たちのサービスの話を少しだけ。
私たちが作っている「リピマル」は、整体院・治療院向けのLINE予約と顧客管理のシステムで、カルテと同意書も一緒に持てます。この記事の話で言うと、こんな院に向いています。

●病院向けの大きな電子カルテではなく、予約と一体の軽い記録が欲しい院。カルテはテンプレートと身体の図が使えます

●同意書を患者さんごとに紐づけて持ちたい院。患者さんが画面で内容を確認してチェックする形です

●問診票の書き写しをなくしたい院。問診票を使うメニューを設定すると、患者さんが予約するときに問診が出ます

●施術者が一人か二人で、短く記録を残したい院

逆に、レセコンと一体の電子カルテを探している院には向いていません。レセコンとの連携はないので、保険の請求は別に持つことになります。POS(レジ(会計)のシステム)と連携させたい院も同じです。

料金は、初期費用0円、解約金0円、最低利用期間なし。無料でつかえる期間は月払いなら14日間、年払いなら30日間です。カルテと同意書をつかうなら、ベーシックプラン(通常価格で月9,800円)以上になります。
予約システム全体の選び方はこちらの記事に、患者さんの情報のまとめ方は顧客管理の記事にまとめています。詳しくはリピマルのサービスページをご覧ください。

まずは今日、これだけ試してみてください

今日書いたカルテを、二つに分けて数えてみてください。施術の直後に書けたものと、あとでまとめて書いたもの。

あとで書いた枚数が半分を超えていたら、書く場所と道具を変える合図です。棚を整理する前に、「今日の新規の患者さんから」電子で書いてみる。それだけで、棚のカルテは今日から増えなくなります。

この記事で使ったデータ

●導入事例: 整体院(福岡県・匿名)

●累計導入店舗数 100店舗(サービス開始からの累計(現在の利用店舗数ではない)・2026-08時点・n=100・自社調べ)


予約や顧客管理の仕組みを見直したい先生へ。リピマルの詳しい説明はトップページにあります。

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