「明日の15時、空いてますか」。
施術の合間にスマホを見ると、トークが三件たまっている。一件ずつ予約表と見比べて返事を打つ。返事が遅れた一件から「まだですか」が届く。
LINEで予約を受けている先生なら、毎日のことだと思います。
整体院・治療院向けの予約システムでサポートを担当している井上です。院の初期設定を、これまで約20院お手伝いしてきました。
この記事は、すでに患者さんとLINEでやりとりしていて、予約もトークで受けている先生に向けて書いています。「LINEで受ける」と決めている先生が知りたいのは、LINEのまま手作業をなくせるか、そのときに何が変わるか、だと思います。
LINE公式アカウントの設定手順の話ではありません(それは公式のヘルプで足ります)。運用がどう変わるかをお話しして、最後に、どんな院に私たちのサービスが向いているかを短く添えます。
トークで受ける予約と、システムをつないだ予約の違い
トークで予約を受けるとき、先生の手は四回動いています。
患者さんのメッセージを読む。予約表を見る。返事を打つ。予約表に書く。
これを一日に何回もやる。施術中は見られないので、返事はまとめて夜になる。患者さんは待つ。
予約システムをLINEにつないだ場合は、こうなります。
患者さんがLINEの中で空いている枠を選ぶ。カレンダーに入る。終わり。先生の手は動きません。
違いは「便利かどうか」ではなく、先生の手が何回動くかです。トークで受ける運用が悪いわけではなくて、患者さんが増えると、その四回が積み上がって施術の時間を削り始める。そこが替えどきです。
患者さん側の操作はどう変わるか
先生方がいちばん心配されるのが、患者さん側の手間です。「アプリを入れてください」とは言いたくない。その気持ちは、私もよく分かります。
システムを選ぶときに見ていただきたいのは、この3つです。
患者さんは、LINEの友だち追加だけで予約できるか(アプリのインストールが要らないか)。
LINEをつかわない患者さんは、Webから予約して完結できるか。
予約の変更やキャンセルを、患者さんがご自身でLINEからできるか。
3つ目は、地味ですが大事です。患者さんが自分でキャンセルできると、これまで「無断キャンセル」だったものの一部が「連絡ありのキャンセル」に変わります。連絡が来れば、その枠を別の患者さんに回せます。



リマインドがLINEで自動で届くようになると変わること
導入の相談で、最初に連絡をくださる先生がほぼ全員、いちばん先に聞かれる質問があります。「リマインドはLINEで送れますか」。
メールだと患者さんが見ない。SMSだと文字数が足りない。LINEなら、ふだんの連絡と同じ場所に届く。だから最初にここを聞かれるのだと思います。
リマインドが自動になると、夜に一人ずつ送る作業が消えます。それだけでなく、「送り忘れる日」が無くなります。手で送っている限り、忘れる日はどうしても出ます。
選ぶときは、「LINEで届くか」だけでなく、届く時刻を院ごとに変えられるか、当日にも送れるか、まで見てください。前日の夜に届くのがいい院と、当日の朝がいい院があります。
無断キャンセルへの手当ては、リマインドのほかにもあります。それは無断キャンセル対策の記事にまとめました。
文面を院ごとに変えられる、いちばん使われている機能
私たちのサービスで、先生方にいちばんつかわれている機能は、実は予約そのものではなく「リマインドと完了メッセージの文面を院ごとに変える」機能なんです。
これは、私も最初は少し驚きました。
理由は、患者さんから見ると「システムの通知」ではなく「先生からの連絡」に見えるからだと思います。機械的な定型文だと、読まれない。院の言葉で書いてあると、読まれる。
文面に院の場所(アクセス)を入れている先生が多いです。ほかには、持ち物や駐車場、遅れるときの連絡先を短く。
たとえば、こんな形です(※例です。実際の院の文面ではありません)。
「明日◯時のご予約、お待ちしています。駐車場は院の裏にあります。遅れそうなときは、このLINEにひとことください。」
長い文面は要りません。「先生が書いた」と分かる一言があれば十分です。

診療時間の外に予約が入るようになること
LINEで受けるようになると、一つ増えることがあります。診療時間の外に、予約が入るようになることです。
電話では、診療時間の外の予約は受けられません。LINEなら、患者さんが思い立ったときに入れられます。
朝、管理画面を開くと、前の晩に入った予約がカレンダーに並んでいる。これが、LINEで受けている院の朝の風景になります。
私たちの体感では、深夜だけはほとんど入りません。ちらほら入るのは夜と早朝です。これは集計した数字ではなく、サポートで管理画面を見ているときの感覚なので、そのつもりで読んでください。
もう一つ、先生方から聞くのは「施術中に電話が鳴って席を外すことが減った」という声です。予約の入口がLINEに移ると、電話の鳴る回数そのものが減ります。
紙の予約表をやめた院と、M式整体の先生の言葉
私たちのサービスは、始めてから累計で100店舗に入りました(2026年8月時点・自社調べ)。サービス開始から数えた導入40店舗のうち、90%以上がいまも続けてくださっています(2023年4月〜2026年9月・自社調べ)。管理画面で集計した数字ではなく、私たちが把握している範囲なので「以上」という書き方にしています。
導入したあとの変化で、私がよく見るのは、紙の予約表を完全にやめて、管理画面のカレンダーだけで予約の変更まで済ませている院です。受付の机に予約表がない。LINEで受けるようになった院は、だいたいこうなります。
実名で書ける院の言葉も、一つご紹介します。東京・池袋の「池袋西口駅前M式整体」の先生から、こんな言葉をいただいています。
「どんどん使いやすくなっていて満足している。要望が素早く反映されるのでストレスが少ない。」
この院は、新しく開業するタイミングで入れてくださって、「リピーターを増やしたい」というのが動機でした。いまはLINE予約とWeb予約と電話を併用されています。LINEに寄せつつ、電話でしか予約しない患者さんの分は残す。この形が、いちばん現実的だと思います。
LINEで予約を受けるのが向いていない院
正直なところ、LINEで受けるのが合わない院もあります。
患者さんの多くがLINEをつかわない院です。年配の患者さんが中心の院では、電話とWeb予約の組み合わせのほうが合うことがあります。
それと、電話で全部受けることが患者さんへの丁寧さになっている院。無理にLINEに寄せる必要はありません。
電話を残したい院は、残して構いません。M式整体のように、LINEと電話を併用している院は多いです。
一つだけ、選ぶときの注意です。いちばん安いプランにLINE予約が入っていないシステムがあります。金額だけで選ぶと、肝心のLINE予約がつかえないことがあるので、「LINE予約が入っているプランはいくらか」で見てください。
こんな院には、私たちのリピマルが向いています
ここまでお読みいただいた先生に、最後に私たちのサービスの話を少しだけ。
私たちが作っている「リピマル」は、整体院・治療院向けのLINE予約と顧客管理のシステムです。もともと「LINEと連携して予約を受け付けられたらいい」という理由で作ったものなので、この記事の話はそのまま当てはまります。
●患者さんはLINEの友だち追加だけで予約できます。アプリは要りません。LINEをつかわない患者さんはWeb予約で完結します。予約の変更やキャンセルも、患者さんがご自身でLINEからできます
●リマインドはLINEで届き、届く時刻は院ごとに変えられます。当日にも送れます。文面は院の言葉に変えられます
●LINE公式アカウントをまだ持っていない院でも始められます。持っている院は、いまの友だちをそのまま使えます。LINEの認証が通っていれば友だちを移せますが、認証がない場合は、導入後に患者さんにメッセージなどのアクションをしてもらう必要があります
逆に、電話で全部受けたい院や、レジ(POS=レジ(会計)のシステム)と連携させたい院には向いていません。
料金は、初期費用0円、解約金0円、最低利用期間なし。無料でつかえる期間は月払いなら14日間、年払いなら30日間です。ミニマムプラン(月2,980円)にはLINE予約が入っていないので、LINEで受けるならベーシックプラン(通常価格で月9,800円)以上になります。
予約システム全体の選び方はこちらの記事にまとめています。詳しくはリピマルのサービスページをご覧ください。
まずは今日、これだけ試してみてください
今日、トークで受けた予約の件数と、そのために予約表に書き写した回数を数えてみてください。
その回数が、システムにつなぐと消える手作業の量です。一日で三回なら、週に何回になるか。その数を見て、「このままでいい」と思えるなら、いまはトークのままで大丈夫です。
「多いな」と思ったら、無料の期間で、ご自身のLINEから予約を入れてリマインドが届くところまで試してみてください。患者さん側の手間が本当に友だち追加だけで済むか、それが一番の確認点です。
この記事で使ったデータ
●導入事例: 池袋西口駅前M式整体(2026年前半 導入)
●継続率(90%以上) 90%(サービス開始からの導入40店舗のうち、継続している割合・2023-04(サービス開始)〜 2026-09・n=40・自社調べ)
●累計導入店舗数 100店舗(サービス開始からの累計(現在の利用店舗数ではない)・2026-08時点・n=100・自社調べ)
予約や顧客管理の仕組みを見直したい先生へ。リピマルの詳しい説明はトップページにあります。